スワップ

スワップポイント・新興国通貨での注意点、安全な通貨は?

スワップポイントは、『毎日コツコツと利益が積み上がっていく』のですが、もちろんメリットばかりではありません。

スワップポイントメインで取引する通貨は、新興国の通貨が多いものです。新興国通貨は、不安定な通貨と思われがちです。正しい知識を身につけて、安全に取引できるように、注意していくべきポイントについて、この記事で説明していきます。

FXのスワップ取引では、スワップポイントの基本的なことを身につけることも大事です。こちらの記事も読んで、スワップポイントの基本を学びましょう。

FXのスワップポイント取引、新興国通貨で気を付けることは?

高金利が低金利になる可能性も!金利はリアルタイムで変動する 

金利はリアルタイムで変動します。各国の金利は常に変動しているため、短期間のうちに大きく金利が動いてしまうこともあり得ます。

スワップポイント狙いで取引していたのに、高金利だった通貨が低金利にいつの間にかなってしまい、狙っていたスワップポイントが期待していた程ないという可能性もあります。

例として、オーストラリア【金利3.5%】日本【-0.1%】よりも金利が高いことで有名ですが、ある日突然、日本の金利が5%に上昇し、オーストラリアの金利が1%に下落する、という逆転するパターンがないとは限りません。

具体的にどうなるのか、実際にシュミレーションしてみます。

予想スワップポイント

オーストラリア 金利  3.5%  買い

日 本      金利 -0.1% 売り  

金利差   3.5%  -(-0.1%)= 3.6% 

【1豪ドル=80円 1万通貨保有の場合】

1年間のスワップポイント 80円×1万通貨×3.6%=28,800円

実際スワップポイント

オーストラリア 金利 1.5% 買い

日本      金利 5% 売り

金利差  1.5% - 5% = -3.5%

【1豪ドル=80円、1万通貨保有の場合】

1年間のスワップポイント 80円 × 1万通貨 × -3.5%=-28,000円

このように、スワップポイントで利益が出る予定が、1年間でなんと-3万2,000円のマイナススワップになってしまいます。

金利の動きを前もって知ることはできませんが、定期的に変動する金利をチェックしながら、保有するポジションを管理していきましょう。

新興国通貨にも注意しよう

先ほどはリアルタイムで変動する金利に注意しよう、とお伝えしましたが、具体的にどのような通貨に注意しなくてはならないのでしょうか?

数ある通貨の中でも、特に注意すべき通貨というものがあります。それは、新興国通貨です。

新興国一覧

人民元、ロシアルーブル、インドルピー、南アフリカランド、トルコリラ、ポーランドズロチ、ハンガリーフォリント、ブラジルレアル、メキシコペソ、インドネシアルピア、マレーシアリンギット、タイバーツ、フィリピンペソなどです。

スワップポイントで名前の知られているのは、南アフリカランド、トルコリラ、ブラジルレアル、メキシコペソが、新興国通貨ですね。

新興国通貨はスワップポイントの高さが魅力ですが、新興国というのは政治的・経済的に不安定なことが多く、下落リスクもつきまとうもの。

実際に、高金利通貨として知られるトルコリラは、何度か大暴落が起きた過去があります。高金利であることだけに注目して闇雲にスワップポイントを狙っていたら、それ以上の大損失を招いてしまうでしょう。

また新興国である以上、暴落どころか、通貨自体が消失してしまうこともあり得ます。

もちろん注意さえしておけば、新興国通貨自体は高金利でスワップポイントを狙いやすいものになりますので、そうしたリスクがあることを念頭においておきながら、トレードを検討しましょう。

-スワップ
-