スワップポイントを狙うなら、検討する通貨ペアとして、南アフリカ ランド/円、『ZAR/JPY』を考える方もいると思います。
南アフリカランド/円のスワップポイントでどのぐらい稼ぐことが出来るのか?トルコリラ/円、メキシコペソ/円との比較をしながら詳しく解説していきます。
南アフリカ ランド/円(ZAR/JPY)の通貨について
南アフリカは、アフリカ半島の一番下にある国、南アフリカの通貨『南アフリカ ランド』と日本円のペアの、南アフリカ ランド/円です。
英語表記では『ZAR/JPY』と表現します。投資家たちからは、『ランド円』とも呼ばれています。
南アフリカは、ダイヤモンド、プラチナ、金、パラジウムなどの、天然の鉱物資源に恵まれた世界有数の資源国です。資源国通貨として知られ、相場への影響が大きいです。
またアフリカ大陸の最大の経済大国で、またアフリカ大陸の中で唯一のG20参加国です。
南アフリカランド円の日足状況
2020年の南アフリカ経済は新型コロナウイルスの感染拡大により、100年で最大の経済縮小となりました。
南アフリカランド/円も5.5円付近まで一時下値を広げましたが、その後は景気持ち直しに伴い堅調に推移しています。
2022年6月には世界的な景気回復による資源価格の上昇等が追い風となり、8.795円台まで上昇し、高値更新をしました。その後、やや下落している状況となっています。
ランド円の現在の為替レートはこちらをご覧ください。
南アフリカランドは、豪ドル、NZドルに代わる新たな高金利通貨に
最近は、南アフリカ ランド/円は、高金利通貨としてメジャーだった豪ドルやNZドルの金利が低下してきて、新たな高金利通貨として、スワップ狙いのトレーダーたちから注目を集めています。
南アフリカは、国内経済や新型コロナウイルスの影響への懸念がありますが、政策金利が7%(2022年11月時点)を超えている南アランド/円のスワップポイントは魅力的です。
また、もう一つの魅力は南アフリカランドの価格の低さです。足元の南アランド/円相場は6.5円~8.0円付近で推移しており、他の高金利通貨と比べても少ない資金で取引ができます。
南アフリカ ランドの取引リスクについて
南アフリカ ランドは、取引する上でリスクがあることも意識したいです。


コロナショック前から、インフラ不足、失業率が高い状況
経済成長率もここ数年はゼロに近い数字で、今後のコロナ回復期においても軟調な回復が予想されています。
既にジャンク級としている南アフリカの格付けを信用格付会社が更に引き下げるとの懸念が強まっています。
また、今後も資源需要等の外需が南アフリカの景気を支えると期待されている反面、対外的な影響も考慮しなければなりません。
特に米国の経済動向及び金融政策がポイントとなります。
今後、米国の景気回復に伴って金融緩和政策縮小の進展が示された場合、南アフリカランドを圧迫する局面も想定されます。
取引するにあたっては商品相場や経済指標に注意しながら適切なリスク管理を心掛けたいです。
アフリカという無限の成長への投資という考えも
長期投資を念頭に置いたスワップ投資戦略はスワップポイントだけでなく、アフリカが持つ無限の成長の可能性に注目し、投資することでもあります。
アフリカの市場の成長性を見据えて、主要国企業が引き続きアフリカ投資に積極的であることは、南アフリカ経済の追い風になりそうです。
南アフリカ ランド/円への投資を考えるには、長期保有を前提に運用することで短期的な値動きに右往左往することもありません。


南アフリカランドは、新興国としてのリスクにさえ気をつければ、高額スワップポイントを狙いやすいので、スワップポイントで利益が狙いの方は、積極的に検討していきましょう。
南アフリカランド 円は、ジャンク級に格付けが下がる可能性もあり、取引は慎重にしていくべき通貨になります。
FX初心者におすすめの高金利通貨はどれか?
さて、南アフリカランド円について書いてきました。
南アフリカランド/ 円以外で、スワップポイント狙いの方にお勧めなのは、高金利通貨で有名な「トルコリラ」です。
しかし、トルコリラは、政治不安が大きく2021年12月には7円を割る場面も見受けられました。
そのため、比較的ゆるやかな上昇トレンドを形成している「メキシコペソ」からチャレンジするのも、リスクを抑えながら、スワップで儲かっていけると思います。
初心者におすすめの通貨ペアは、「FX初心者におすすめの通貨/おすすめできない通貨」で解説しています。
トルコリラなどの高金利通貨を低リスクで運用する方法はありますか?
為替差損が気になる場合には、複数回に分けてポジションを持つのがおすすめです。買付タイミングを分けることで高値掴みのリスクを下げられます。
購入タイミングを考えるのが面倒な場合には、自動で買い付けてくれる「FX積立」「自動売買」を利用するのも一つの手です。