FXトレード講座の2回目になります。今回は、トレードの決済についてです。
1回目の講座は、負けトレードの典型的パターンについて書きました。まだ読んでいない方はぜひ読んでみてください。
FXトレードの決済のポイント 浅め利食いになっていないか
FXトレードでは、負けている方、勝てない方が超えないといけない壁。それがいくつかあると思いますが、今回は、その中でも一番大事な、FXトレードでの「決済」について、書いてみたいと思います。管理人はスイングトレードがメインの手法ですので、スイングトレードのイメージで読んでみてください。
下の図を見てください。 160.00で売りエントリーしています。

さて、自分が売りエントリーしている気分で見てみてください。
決済1を通り越して、決済2の場面ですが、ポジションが500pipsに伸びてきました。 みなさん、どうしますか?
500pipsは10万通貨で約50万円の儲けになりますね。50万通貨だと約250万円です。
携帯のポジション画面に250万円の金額が出ています、今ここでポチっとボタンを押すと、この250万円が自分の物になるんです。
押したい心理が働きますよね。 そうなんです、大きな金額を扱うようになると、pips数ではなく、金額に目がいくようになります。
そして、冷静な判断がなくなってしまうのが、このFXの世界だと思います。
利を伸ばすためには、浅め決済をなくそう
決済2の場面は①の場所で決済するか、②の場所で決済するにもよりますが、勝てるようになるには、②の場面で決済できるようにならないといけません。
①の場面で決済するのは、ただの値ごろ感で大きな流れで勝ちで終わりたいだけでの決済です。
こんなトレードしていては少しも勝てるようにはなれません。 しっかり落ちた後の反発を見て、②での決済の方がまだましですね。
私も当初は決済1,決済2ー①での決済が多かったです。
決済したい衝動は、今でも抑えることが出来ないもので、コントロールが難しいです。
決済したい衝動に駆られたら、一度決済してみるのもよい
私は、決済したい衝動にかられたら一度決済してもよいと思っています。始めた頃は何度もやってました。
意外にも、一度決済してみると、落ち着いて冷静になれるものです。 ただ、その後の流れを予想してこの値になったら再度エントリーし直すという断固たるスタイル、考えを持つことも大事です。
さて続きを見てみましょう。
レートは、決済②あたりで押し目を作って、さらに下がっていきます。 皆さんはどこのタイミングで決済できるでしょうか?
分からない方は、決済のタイミングはどこが一番良いのか考えてみましょう。
一番儲けが出るのは、もちろん決済3の800pipsです。このタイミングでしっかり決済するのは、リアルトレードしていると、そう上手くはいきません。
私は決済4のところで決済をしています。 600pipsの利益となり、もちろん800pipsとれていません。200pipsも取り損なってます。
でも、決済4なら、完全に『売りトレードは終了した』と判断できます。 しかも、ダブルボトムまで形成してくれてます。
決済1、2では早く決済しすぎて、次の流れを取れずに終わってしまいます。
あまり大きく勝った経験がないと、決済1、決済2あたりで今回は大きく取れたと満足する人もいると思います。
しかし、そんなことを繰り返していると、年間で数回起こる大きなチャンスを逃してしまいます。
FXで勝つためには浅め決済をなくそう!
浅めの決済1,2あたりを繰り返していると、値ごろ感から、早めに決済してしまう習慣がついてしまうのです。
確かに上手くいく場面もあります。でも毎回上手くいくとは限りません。違う場面の時に、浅め利食いが習慣になってチャンスをものに出来なくなってしまうのです。
勝てなかった時の私はいつもこれでした。
エントリーはするのに、300pips以上が取れなくて苦労しました。 一度決済しても、再エントリーすればいいんですけど、悩んでいる間にレートは動いていくものです。
でも自分の中では落ちるに落ちたところにある場面で、さらに売りで再エントリーする勇気はなかなか持てません。
大きな建て玉が出来なかったりで、微益で終わることになります。
そして、1000pips動いた相場をじっと眺めているしか出来なかった…。こんな経験を私は何度もしています。
年に1,2回は1000pips超えの相場が必ずやってきます。 その時に、あなたは300pipsという小さな決済で満足してしまったために、ビックチャンスを取り損なうのです。
スイングトレードをする上では、明らかに売りが終わったと分かる場面までポジションを保有し続ける勇気を持ちましょう。
それが、最終的に、年間を通して勝てる近道なのです。